成章中学校第65回入学式

 あたたかでまぶしい春の陽射しに包まれて、今日は地元の市立成章中学校の第65回入学式。私も来賓として参列しました。

 先月、それぞれの小学校を卒業したばかりの子どもたち161名が、真新しい制服に身を包み、凛として勢ぞろいした姿に頼もしさを感じました。
 
 石丸校長先生の式辞の中で「人は知り合って知人となる、語り合って友人となる、助け合って仲間となる」というくだりが印象的でした。この3年間で、そういう「仲間」をつくってほしい、という思いにあふれていました。

 また、いまの成章中が、教育上もいろいろ工夫されていることも詳しく触れられました。たとえば、学力の個人差が生まれやすい英語と数学を、国の標準時間よりもふやしていること、1年生ではクラスを1つふやして、1クラスを35人以下に抑えていること、2年生では教科によって1クラスをふたつに分けて「少人数教育」にとりくんでいること、などなど・・・・。一度、それぞれの授業の様子を拝見してみたいと思いました。6月に行われる「学校フリー参観デー」でぜひ、と思います。

 ただ、「行ってよかった、行かせてよかった」と思ってもらえる学校、ほかに負けない学校、というくだりが、最近の学校間の競争の意識が働いているのかなあ・・・・と気になってしまいました。

 子どもたちは、そういう意識とは別に、在校生の歓迎の挨拶でも、新入生の挨拶でも、まっすぐに向き合う率直な中身で素敵でした。新入生代表は、勧興小の卒業式で「たくさんの人々に幸せを与えられる人になりたい」と将来の夢を語った前田海鳴(かなる)君。東日本大震災で命をなくし、入学式も開いてもらえない同世代の子どもたちがいる中で、こうして入学式を開いてもらえることへの感謝を述べながら、精一杯3年間を過ごす決意をのべておられ、胸が打たれました。

 保護者代表のご挨拶も、被災地に思いを寄せ、「この子達は生かされた命として、大切にしてほしい、何ごとにも挑戦して成長してほしい」という願いがあふれていました。

 161名の新しい仲間が加わって、466名の成章中学校のスタートです。校舎の建替えに伴って、現校舎最後の入学生、新校舎最初の在校生ということになります。一人一人が、のびのびと学んで意義な中学生活を送っていけますように、私も「地域のおばさん、卒業生の1人」として、支えて行きたいと思います。

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