【シアターシエマ納め】

 シアターシエマの年内営業が今日までということで、夕方、ヴィンテージ会員の更新をしに行ったついでに、ちょうど上映が始まったばかりの「ONODA」を観ることにしました。

 もともと、それほど観る気はなかったのですが、ヴィンテージ会員になると最初の10本は無料で鑑賞できますので、今年最後の映画鑑賞と相成りました。

 上映後20分ほど経ってからの入場でしたが、すぐに作品世界に追いつくことができました。

 戦争が終わってからも20年以上、フィリピン・ルバング島のジャングルで最後のひとりとなっても戦闘態勢を崩すことなく生きておられた小野田少尉のことを描いた作品で、どういう思いでジャングルで生きていたのか、陸軍中野学校で叩き込まれた「秘密作戦」の思想が人間性にどんな影響をもたらすのか、小野田さんをめぐる人々のことなど、いろいろ考えさせられました。

 BGMは最小限で、ジャングルの自然の音が覆いかぶさるような音響効果も良かったと思います。

 キャストはおなじみの俳優さんだったのですが、エンドロールを見たら全てフランス語で、フランス人監督による作品だったのだと最後に気づきました。そういえば音楽や演出の空気感が違うように感じますね。

 観終わったところで、ロビーで何人かの知り合いの方に出会い、観たばかりの映画の感想を言い合ったり、次の上映作品のことを話題にしたり…という流れに乗せられ、年の瀬というのに、さらにもう1本、観ることにしました。

 それは松浦弥太郎監督によるドキュメンタリー作品「場所はいつも旅先だった」です。

 弥太郎さんが台湾やマルセイユ、メルボルン、など世界各地のまちかどを巡り、市井の人々と出逢うたびの記録なのですが、「世界ふれあいまち歩き」のような映画だなあ…と思いながら、ちょっとウトウトしてしまいました。

 でも、これが文字通り、シエマの今年最後の作品でした。

 観終わると、シアターシエマ支配人の重松さんが見送りに出ておられました。

 今年もいろいろ素敵な作品に巡り合うことができました。

 来年は年明け早々、「梅切らぬばか」や「リトルガール」を楽しみにしています。

 そして、シエマを拠点にした「みないろ会」も頑張ります。
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